虫歯治療

虫歯とは

虫歯とは

虫歯とは、歯の表面に虫歯菌が付着し、その菌が酸を出して歯が溶けてしまう病気です。虫歯が進行すると、少しずつ歯が溶けていき、次第に痛みをともなうようになります。この虫歯の進行による痛みで子どもが泣いている姿が、よくアニメや漫画で描かれています。そうならないように、予防は大切です。

虫歯ができる原因

虫歯ができる原因

虫歯の原因は、虫歯菌と糖分です。歯の表面に付着した虫歯菌(ミュータンス菌)が、お口の中に残った食べカスの中に含まれている糖分を栄養にして酸を作り出し歯を溶かします。

虫歯になりやすい人の特徴

  • 歯磨きが上手にできない
  • 糖分などを含む飲食物をよく摂取する(甘い缶コーヒーも要注意です)
  • 間食が多い
  • 唾液の量が少ない(ドライマウス)
  • 歯並びが悪い

削るタイミング・経過観察について

ごく初期の虫歯(歯に穴が開いていない状態)は、削らずにフッ素塗布や歯ブラシ指導などで経過観察しながら再石灰化を促す治療が行われています。

虫歯治療のポイントはしっかりと症状別に虫歯の進行度(C1~C4)を分類し、それぞれの状態に見合った治療法を行うことが重要です。

初期の虫歯:樹脂の詰め物で治療(C1:エナメル質う蝕)

初期の虫歯:樹脂の詰め物で治療(C1:エナメル質う蝕)

歯の表面のエナメル質に虫歯ができ、小さな穴があいている状態です。象牙質には達しておらず、痛みはありません。

治療方法

虫歯の部分を取り除き、歯科用の白い樹脂(レジン)を詰めて治療します。当日に治療ができます

中度の虫歯:詰め物で治療(C2:象牙質う蝕)

中度の虫歯:詰め物で治療(C2:象牙質う蝕)

歯の表面より内側にある象牙質まで虫歯が進んだ状態です。虫歯菌が歯を溶かし、冷たいものや甘いものがしみたり、痛みの自覚症状が出てきます。さらに進むと熱いものがしみるようになります。

治療方法

患部を削り、虫歯部分を取り除きます(麻酔を使用します)。型取りを行い、技工所で詰め物を製作し装着します。1~2週間かかります。場合によっては、白い樹脂(レジン)を詰めて治療を終えることもあります。また、使用する詰め物の材料によって耐久性や見た目が異なります。

重度の虫歯:被せ物で治療(C3:神経まで達したう蝕)

重度の虫歯:被せ物で治療(C3:神経まで達したう蝕)

虫歯が神経まで進んでしまった状態で、炎症(歯髄炎)が起き、何もしなくても激しい痛みに襲われます。炎症が進行すると、神経は死んでしまいます。痛みがなくなったことで、歯科医院で治療でせずそのままにすると、歯の中で病気は進行し根の病気が悪化します。

治療方法

根の治療を行い、治療後、型取りをして被せ物を装着します。(根の治療は状態によっては、数回来院する可能性があります。)

重度の虫歯:被せ物で治療(C4:残根状態)

重度の虫歯:被せ物で治療(C4:残根状態)

歯は根だけになってしまいます。神経は死んでしまったので痛みは感じなくなり、根の先に膿がたまります。

治療方法

治療できる歯の部分が残っている場合は根の治療を行い、治療後、型取りをして被せ物を装着します。残っている歯の量が少なければ抜歯となる可能性もあります。ただ、大人の歯は二度と生えてこないため、抜歯になる前に一日でも早く歯科医院に来ていただくことをおすすめします。

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